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27日の米株式相場は6営業日ぶりに下落。 アップルや マイクロソフトなどの決算発表を引け後に控え、大型ハイテク株が売られた。
大型ハイテク株の比重が高いナスダック100指数は約2カ月ぶりの大幅安となり、主要な株価指数はそろって前日の過去最高値から下げた。
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S&P500種株価指数は0.5%下げて4401.46。ダウ工業株30種平均は85.79ドル(0.2%)安い35058.52ドル。ナスダック総合指数は1.2%下げた。
新型コロナウイルスのデルタ変異株が猛威を振るっているほか、中央銀行による金融引き締めの臆測が浮上する中、投資家はすでに景気回復の足取りに不安を感じていた。ここに中国発の衝撃が加わり、世界的に市場は神経質さを増した。これまでのところは堅調な企業決算が株式相場を支えているが、ここから先は28日に声明を発表する米連邦公開市場委員会(FOMC)や、この日の引け後に出るアップルとマイクロソフト、アルファベットの決算が材料になる可能性がある。
サスケハナ・インターナショナル・グループのデリバティブ戦略共同責任者、クリス・マーフィー氏は「中国ハイテク株で渦巻いた不安は、ついに米国のハイテク株に波及した」と指摘。「今週予定されている大型ハイテク企業の決算を前に、利益を確定する動きがあるのかもしれない。株式市場は軟調な季節に向かうため、そうした決算の後に投資家が持ち高を全般的に減らす可能性を心配している」と述べた。
今週はアマゾン・ドット・コムとフェイスブックの決算も発表される。いずれも株価はこの日下げた。米国の大型ハイテク株に中国の百度(バイドゥ)、アリババ・グループ・ホールディングも加わったNYSE・FANG+指数は、採用10銘柄のうち9銘柄が下落した。
米国債相場は上昇。アジアの取引時間に質への逃避で相場が上げ、その流れを維持した。10年債利回りはニューヨーク時間午後4時53分現在、5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 下げて1.24%。
外国為替市場では、前日に続いてドルが軟調。月末のリバランシングと米10年債利回りの低下が背景にある。中国の規制強化を受けて、ニュージーランド・ドルなど資源国通貨が安い。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、0.2%低下。一時は0.3%高となった。ドルは対円で0.5%安い1ドル=109円81銭。7月20日以来の安値となる109円59銭を付ける場面もあった。ユーロは0.1%上昇の1ユーロ=1.1816ドル。一時は1.1770ドルに下げた。
ニューヨーク原油先物相場は続落。世界的に新型コロナの感染が拡大していることから、目先の需要見通しに対する不安が強まった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は、前日比26セント(0.4%)安い1バレル=71.65ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は2セント下げて74.48ドル。
ニューヨーク金先物相場はほぼ変わらず。FOMCの結果発表を翌日に控えて、商いは手控えられた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比0.1%未満高い1オンス=1804.00ドルで終えた。
原題: Big Tech Sinks Stock Market in Runup to Earnings: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Hold Gains After Solid 5-Year Auction; Stocks Lower(抜粋)
Dollar, U.S. Yields Drop; Commodity-Linked FX Falls: Inside G-10(抜粋)
Oil Edges Lower With Virus Surge Weighing on Near-Term Demand(抜粋)
Gold Steadies With Investors on Sidelines Before Fed Meeting(抜粋)
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