28日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前引けは前日比321円45銭(1.15%)安の2万7648円77銭だった。下げ幅は400円に迫る場面があった。前日の中国や米国の株式相場が下落した流れを受け、投資家がリスク回避姿勢を強めた。国内で新型コロナウイルスの感染が拡大していることで経済活動の正常化が遅れるのではないかとの懸念が出ている。
27日に大幅下落していた上海総合指数が続落して始まったことは相場の重荷になった。三菱UFJ国際投信の石金淳チーフファンドマネジャーは「中国当局のネット企業への取り締まり強化をきっかけに、足元で上海や香港株の極端な下げが続いたことから中国に関わりが深い銘柄を中心に売られ、一時的に日本株の重荷になっている」とみていた。
前日に東京都で過去最多の新規感染者数が確認されるなど、新型コロナの感染拡大に歯止めがかからない状況に警戒感が強まっている。東京五輪開催中で世界の注目が集まるなかの感染拡大で政権支持率の低下などにもつながるとの懸念も出ている。
半面、前日に上方修正を発表した銘柄など好業績銘柄が買われ、相場を支える展開となった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆647億円、売買高は5億1246万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1605と、全体の約7割を占めた。値上がりは458、変わらずは117銘柄だった。
ソフトバンクグループが大幅安。ファストリも売られた。東エレク、アドテストも安かった。一方、三菱自は8%超高。日清粉Gも高かった。日本製鉄、JFEが買われた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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