19日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日に比べ80円ほど高い2万9600円台後半で推移している。前日の米株式市場でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が上昇したことが支援材料になっている。政府の経済対策への期待も一定の支えになっているようだ。上げ幅は一時100円を超えた。
前日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が好業績銘柄への買いを受けて最高値を更新した。主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も上昇した。東京市場では値がさの半導体関連株への買いが相場の支えになっている。
政府はきょう経済対策を閣議決定する。財政支出は過去最大の55.7兆円と伝わっており、市場では「規模ありきの感は否めないが、短期的には材料視した買いも入りやすい」(国内証券の情報担当者)との指摘があった。
もっとも、日経平均は心理的な節目の3万円が意識されて利益確定売りや戻り待ちの売りが引き続き出やすく、上値は重い。寄り付き直後に下げに転じる場面もあった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発している。
東エレクや太陽誘電が上昇している。日電硝、任天堂、日立も高い。一方でソフトバンクグループ(SBG)が売られている。コマツやニコン、カシオも下落している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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