コロナ禍で仕事帰りの一杯が大幅に減り、家飲みの機会が増えた。晩酌と言えば、かつては「おちょうしで日本酒」のイメージだったが、他の酒類に比べてひときわ苦戦しているという。何が起きているのか。
日本酒の「一人負け」ぶりは数字で見ると明らかだ。
国税庁の課税状況調査(2020年)によると、ほとんどの日本酒が含まれる「清酒」の課税数量は36万1294キロリットルで、前年の89.3%。1割以上、落ち込んだことになる。
一方でワインを含む「果実酒」(29万4398キロリットル)は前年の92.1%。焼酎は甲類、乙類がそれぞれ同92.6%と96.5%で減り幅はやや少ない。
ジンやラムといった「スピリッツ」や、チューハイなどの「リキュール」に至ってはそれぞれ109.6%、107.5%と前の年より増えているほどだ。
ビールはどうか。
同じ統計では前年の75.7…
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