【NQNニューヨーク=古江敦子】24日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前週末比20銭円高・ドル安の1ドル=108円70~80銭で取引を終えた。米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を見込む円買い・ドル売りが優勢だった。ユーロなどに対してドルが下落し、対円でのドル売りに波及した面もあった。
米長期金利の指標である10年物国債利回りが一時は節目の1.6%を割り込み、前週末から低下した。ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事が足元のインフレの上振れが持続する可能性は低いとの見解を示した。米金融緩和の長期化が見込まれたこともあり、円相場を押し上げた。
前週末に発表されたユーロ圏の5月の購買担当者景気指数(PMI)の改善が改めて材料視され、ユーロ圏の景気回復期待からユーロ高・ドル安が進んだ。原油先物の上昇でカナダドルやオーストラリアドルなど資源国通貨もドルに対して買われた。主要国通貨に対するドル売りが、円の対ドル相場に広がった。
円の高値は108円71銭、安値は108円94銭だった。
円は対ユーロで反落し、前週末比15銭円安・ユーロ高の1ユーロ=132円80~90銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで反発し、前週末比0.0035ドル高い1ユーロ=1.2210~20ドルで終えた。欧州の景気回復への期待からユーロが買われた。米株式相場の上昇で投資家心理が改善し、流動性の高いドルがユーロに対して売られた面もあった。
ユーロの高値は1.2230ドル、安値は1.2204ドルだった。
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