ウォール街のストラテジストらは、波乱が続くビットコインなど仮想通貨(暗号資産)の今後の見通しを分析するという不可能に近い課題に直面している。分析作業はまだ続いているが、一部ではさらなる困難が待ち受けていると予測する声も聞かれる。
JPモルガン・チェースのニコラオス・パニギリツオグル氏らのチームは、ビットコイン急落の終わりを告げるのは時期尚早だと考える。一方、ゴールドマン・サックス・グループはリポートで、極端な価格変動で機関投資家には魅力が低下すると示唆した。メドレー・グローバル・アドバイザーズはビットコインが2万ドルを大きく下回った場合に影響が広がるリスクを警告した。
JPモルガンのストラテジストらは21日のリポートで、「最近のビットコイン下落トレンドの終わりを予測するのは時期尚早だ」とし、相場のモメンタムのシグナルや、ビットコイン・ファンドの買いが乏しい点などを理由に挙げた。
ビットコインは24日に堅調に推移し、香港時間午前11時12分(日本時間午後0時12分)時点では約6%高の3万5600ドル。4月半ばの最高値からは40%強下落しており、投機熱の衰退を象徴する仮想通貨急落を大々的に告げる形となっている。
資産家マーク・キューバン氏のような著名人は、レバレッジを利用する一部投資家がポジション解消を余儀なくされるリスクを警告。キューバン氏はツイッターで「大規模な巻き戻しだ」と 指摘した。
原題:
Wall Street Tries to Make Sense of Confounding Swings in Bitcoin(抜粋)
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