新型コロナウイルスワクチンの高齢者への接種について、県内24市町村のうち21市町が高齢者施設の入所者を優先する方針であることが分かった。当面配分されるワクチン量が非常に少ないため、まずは集団感染のリスクが高い施設内での発生予防に充てようという考えだ。
各自治体に▽高齢者への接種開始時期の見通し▽接種に優先順位を設けるかどうか▽当初の3週で配分されるワクチンでカバーできる高齢者の割合―などについて、8日時点の状況を聞いた=別表参照。
接種開始時期は、12日に始める徳島、阿南両市のほか、吉野川市と藍住町が19日、上勝町が20日、阿波市と板野町が26日、佐那河内村が5月2日から始めると明らかにした。他の16市町のうち10市町は下旬に開始すると回答。今月19日の週と26日の週にそれぞれ3市町が始めるとした。
ワクチンは8日、「徳島市・佐那河内村」と阿南市に1箱(195瓶入り、接種975回分)ずつ届いた。12日の週には12市町に、19日の週には11市町に配られ、全市町村に行き渡る。ただ、この3週で各自治体に割り当てられるのは1箱前後。1人2回接種として、徳島市で接種を受けられるのは高齢者全体の1・3%にとどまる。最も高いのは神山町の17・6%だった。
このため全体の9割近い21市町が、接種に優先順位をつけ「高齢者施設の入所者を優先する」とした。鳴門市の担当者は「ワクチンの供給量が限られる中で、その効果を最大限に発揮させるため、クラスター(感染者集団)が発生しやすい施設入所者への接種を優先したい」と説明した。
優先順位を設けないとしたのは、神山、上勝両町と佐那河内村。神山町は「高齢者施設が少ない」、上勝町は「人口規模が小さい」ことを理由に挙げた。佐那河内村は「5月に行う最初の接種で村内の高齢者の4分の1をカバーできる」と説明した。
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