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雨宮副総裁「金利もっと上下に動いてよい」-総裁発言と温度差 - ブルームバーグ

日本銀行の雨宮正佳副総裁は8日、日銀がイールドカーブコントロール(YCC、長短金利操作)の下でゼロ%程度に誘導する長期金利に関連し、「緩和効果が損なわれない範囲内で金利はもっと上下に動いてもよい」との見解を示した。

  黒田東彦総裁が5日に述べた長期金利の変動許容幅(上下0.2%程度)を「拡大する必要があるとは考えていない」との 発言と温度差がある。雨宮副総裁は黒田総裁の発言は個人の考え方とした上で、副総裁自身の見解として述べた。

  雨宮副総裁の発言を受け、債券先物が夜間取引で下げ幅を拡大した。

  第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストは、黒田総裁と雨宮副総裁の発言トーンが異なったことについて、あくまで点検前の個人的な見解を述べたにすぎないと指摘。正副総裁の考えが「決定会合における政策点検の議論を経て変わる可能性がある」と指摘した。

変動幅拡大の可能性残ると市場は受け止め、雨宮発言で-三菱モルガン

長期国債先物3月物の夜間取引推移

  雨宮副総裁は「必要な時に長短金利の引き下げを的確に行う方針だ」とも説明。一方、「さらなる低金利は、金融仲介機能に影響を及ぼす可能性がある」とも指摘し、「長短金利の引き下げは、金融仲介機能に及ぼしうる影響にも配慮しつつ実施できるようにしておくことが適当」と述べた。

  上場投資信託(ETF)買い入れについては「局面による効果の違いをさらに分析する」とした上で、「必要な時に思い切って積極的な買い入れを行うことで、最大限の効果を上げる運営を行っていくことができないか考えたい」と述べた。

  政策点検は、18、19日に開く金融政策決定会合後に公表される。YCC政策の運営やETFを中心とした資産買い入れ方法の見直しなどが検討対象になっている。

他の主な発言
  • 副作用あるから緩和できないとの見方、改めて
  • より効果的で持続的な金融緩和実施していくことが課題
  • 市場機能と金利コントロールの適切なバランスに工夫余地
  • 現在はイールドカーブ全体を低位で安定させることが重要

(雨宮副総裁と黒田総裁の発言の違いを中心に書き換えます)

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