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前代未聞となる200億ドル(約2兆2000億円)規模の株式ブロック取引が26日に行われ、世界中の投資家を震撼(しんかん)させた。これを受け、トレーダーは週明けの米株式相場がどう動くか身構えている。
株式ブロック取引、タイガー出身フアン氏のオフィスが背後に-関係者
中国のハイテク企業や米国のメディア大手の株式が大量に売られた同ブロック取引の背後には、ビル・フアン氏のファミリーオフィスであるアルケゴス・キャピタル・マネジメントの存在があったと、取引を直接知る関係者2人が明らかにした。ゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレーが行ったブロック取引で売買された株式の一部は26日の取引終了までに持ち直したが、 バイアコムCBSと ディスカバリーは共に大幅安となり、1日の下落率としては過去最大を記録した。
モルガン・スタンレーはディスカバリーのほか、百度(バイドゥ)や跟誰学(GSXテクエデュ)などの株式で約130億ドル相当の取引を実施。ゴールドマンは、百度とテンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループ(騰訊音楽娯楽集団)、唯品会(ビップショップ・ホールディングス)の株式66億ドル相当を売却した。ブルームバーグ・ニュースが確認した顧客への電子メールによれば、バイアコムCBSと中国の愛奇芸(iQiyi)などの株式39億ドル相当もその後に売却された。
ウォール街に臆測飛び交う-「前代未聞」のゴールドマンのブロック取引
セーフハウス・グローバル・コンシューマー・ファンドのポートフォリオマネジャー、シャリフ・ファーハ氏(ドバイ在勤)は、市場のファンダメンタルズに変化はないと指摘し、29日の米株市場でバイアコムCBSとディスカバリーは実際に反発する可能性があると述べた。
「株価下落は構造的なものではなかった」というのが同氏の見方だ。
ファーハ氏は、29日の米株市場は穏やかな値動きで始まると予想しているが、寄り付きへの関心はなお高い。ブロック取引の話は「どこのトレーダーも知っているため、画面にくぎ付けになるだろう」と同氏は語った。
市場では新たなブロック取引の可能性が意識されている一方、四半期末にみられるボラティリティー拡大が高値銘柄の急激な値動きを誘発することもありそうだ。
原題:
Traders Are ‘Glued to Their Screens’ and Set for Volatile Open(抜粋)
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