[4日 ロイター] - 米国株式市場はナスダック総合が急落した。金利上昇懸念や雇用統計を巡る不透明感を受け、時価総額の大きな成長株を売り、ディフェンシブ銘柄に資金をシフトする動きが広がった。
マイクロソフトやアルファベット、アップル、アマゾン・ドットコム、フェイスブックなどバリュエーションの高いハイテク関連株が幅広く売られた。アップルの下げが最も大きく3.54%安。フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は1.6%下落した。
米取引所の合算出来高は122億1000万株で、約1カ月ぶりの高水準だった。
チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディー・フレデリック氏は「調整局面では成長株からディフェンシブ株に資金がシフトしやすい」と述べた。
素材と金融が続伸し、それぞれ1%、0.7%上昇。投資家はシクリカル(景気循環)セクターで資金を循環させているという。
イエレン米財務長官が、バイデン政権の投資計画が実行されるに従い、経済の過熱を防ぐために金利が上昇する必要があるとの考えを表明。金利上昇が成長株のバリュエーションに影響を与えるとの見方を背景にハイテク株売りに拍車がかかった。
OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「米連邦準備理事会(FRB)の政策が間違っているかどうかについて数カ月経たないと分からず、これが一部のトレーダーの不安感につながっている」とした。
個別銘柄では、ドラッグストア・薬剤給付管理(PBM)大手CVSヘルスが4.4%高。第1・四半期利益がアナリスト予想を上回ったほか、2021年見通しを引き上げた。
IT調査会社ガートナーは14.2%高とS&P500構成銘柄で値上がりトップ。第1・四半期決算が市場予想を上回った。
引け後の取引では、米携帯電話サービス大手TモバイルUSが2.6%高。通期の契約件数の純増幅見通しを引き上げた。
S&P総合500種構成銘柄の第1・四半期利益は平均で47.7%増となる見込み。リフィニティブがまとめた増益率見通しは4月上旬時点で24%だった。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.47対1の比率で上回った。ナスダックでも2.60対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34133.03 +19.80 +0.06 34080.2 34147. 33765.
0 78 68
前営業日終値 34113.23
ナスダック総合 13633.50 -261.62 -1.88 13774.5 13795. 13485.
1 57 59
前営業日終値 13895.12
S&P総合500種 4164.66 -28.00 -0.67 4179.04 4179.0 4128.5
4 9
前営業日終値 4192.66
ダウ輸送株20種 15624.90 +6.30 +0.04
ダウ公共株15種 917.25 -2.53 -0.28
フィラデルフィア半導体 3024.31 -49.07 -1.60
VIX指数 19.48 +1.17 +6.39
S&P一般消費財 1408.74 -17.66 -1.24
S&P素材 534.51 +5.51 +1.04
S&P工業 873.99 +3.59 +0.41
S&P主要消費財 716.19 -3.86 -0.54
S&P金融 609.40 +4.21 +0.70
S&P不動産 264.16 -1.62 -0.61
S&Pエネルギー 382.51 +0.08 +0.02
S&Pヘルスケア 1429.98 +0.55 +0.04
S&P通信サービス 254.16 -2.39 -0.93
S&P情報技術 2401.03 -46.31 -1.89
S&P公益事業 337.69 -1.18 -0.35
NYSE出来高 10.11億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28735 - 145 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 28720 - 160 大阪比
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