中国人民銀行(中央銀行)は6日、景気減速に対応するため大半の銀行を対象に今月15日に預金準備率を0.5ポイント引き下げると発表した。1兆2000億元(約21兆円)の流動性を供給することになる。
李克強首相は先週、中小企業を支援するため適切な時期に預金準備率を引き下げると述べていた。今年に入り2度目の引き下げとなる。
中国が金融緩和検討、預金準備率を適切な時期に引き下げると李首相
人民銀は引き下げについて「定期的な金融政策行動」だとして、今回の決定が緩和局面の始まりだとの見方をけん制した。穏健な金融政策の方向は変わっていないと主張し、「引き続き通常の金融政策を講じて安定と一貫性、持続性を維持し、経済を金融緩和であふれさせることはしない」との方針を示した。
発表文によれば、引き下げ対象となるのは、預金準備率が既に最低の5%に設定されている主に農村部の小規模銀行を除く全ての銀行。別の発表文で人民銀は、金融機関の預金準備率は加重平均で8.9%から8.4%に下がると説明した。
中国、2022年の金融政策は柔軟で適切-住宅市場を支えていくと政治局
原題: China Cuts Reserve Requirement Ratio as Economy Slows (2)(抜粋)
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