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トヨタが上方修正、円安で今期最高益に迫る水準 販売計画は下げ - ロイター (Reuters Japan)

(本文1段落目の脱字を補い再送します。)

トヨタ自動車は4日、2022年3月期の連結業績見通しを上方修正し、営業利益を従来予想の2兆5000億円から前年比27.4%の2兆8000億円に引き上げた。写真はジュネーブのモーターショーで2019年3月撮影(2021年 ロイター/Pierre Albouy)

[東京 4日 ロイター] - トヨタ自動車は4日、2022年3月期の連結業績見通しを上方修正し、営業利益を従来予想の2兆5000億円から前年比27.4%増の2兆8000億円に引き上げた。部品不足による減産で販売計画を引き下げ、原材料高のマイナス影響もあるが、円安が追い風となる。

純利益の見通しも、2兆3000億円から同10.9%増の2兆4900億円に引き上げた。売上高に相当する営業収益は同10.2%増の30兆円で据え置いた。

IBESがまとめたアナリスト21人の予測平均値は営業利益が2兆9240億円、純利益が2兆6520億円だった。

会見した近健太取締役執行役員は、為替変動が営業利益を前回予想から4300億円押し上げると説明。円安効果がなければ資材高騰などで実質は下方修正だったとした。

日野自動車とダイハツ工業を含めたグループ世界販売計画(小売ベース)は、従来の1055万台から1029万台に見直した。新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な東南アジアで部品や部材の工場が停止し、減産に追い込まれたことなどが影響した。このうち、北米は258万台(同272万台)、日本は209万台(同217万台)とした。中国を含むアジアは148万台(同136万台)は引き上げた。

トヨタは通期の生産計画を900万台としているが、近執行役員はこれをやや保守的な見積もりと説明した。部品の調達にはめどがつきつつあり、トヨタは挽回生産を進めつつある。

通期予想の前提となる為替レートは円安方向に見直し、1ドル=110円(従来は105円)、1ユーロ=128円(同125円)とした。

併せて発表した21年4─9月期の連結業績は、営業利益が前年同期比3.4倍の1兆7474億円だった。営業収益は同36.1%増の15兆4812億円、純利益は同2.4倍の1兆5244億円だった。

9月末の中間配当は、前年同期から15円増配の1株120円とした。

発行済み株式総数の0.86%に当たる1億2000万株・1500億円を上限に、自社株買いを実施することも発表した。取得期間は11月5日から22年3月31日。

(白木真紀、久保信博 グラフ作成:田中志保 編集:青山敦子)

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