【NQNニューヨーク=古江敦子】2020年12月31日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日ぶりに反落し、前日比10銭円安・ドル高の1ドル=103円25~35銭で取引を終えた。米株式相場の上昇を受け、低リスク通貨とされる円は売りがやや優勢となった。年末で売買が低調となり、方向感は乏しかった。
朝方は円買いが先行した。新型コロナウイルスのワクチン普及で21年の世界景気の回復が見込まれ、流動性が高くリスク回避目的で買われやすいドルの先安観が意識された。ユーロや英ポンドなど主要通貨に対するドル売りが強まる場面があり、円に対するドル売りに波及した。
午後になると円はじり安となった。ダウ工業株30種平均が上昇し、過去最高値を更新した。円もドルと同様にリスク回避時に買われやすく、株高によるリスク選好の強まりとともに円には売りも出た。
円の安値は103円32銭、高値は103円00銭だった。
円は対ユーロで6営業日ぶりに反発し、前日比80銭円高・ユーロ安の1ユーロ=126円15~25銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで横ばいを挟み6営業日ぶりに反落。前日比0.0080ドル安い1ユーロ=1.2215~25ドルで終えた。朝方はユーロ買いが先行したが、前日に約2年8カ月ぶりのユーロ高水準を付けた後とあって持ち高調整のユーロ売りが次第に優勢となった。英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)の暫定発効を受けてユーロがポンドに対して下落し、対ドルでのユーロ売りにつながった面もあった。
この日の高値は1.2287ドル、安値は1.2210ドルだった。
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