JR東海の先月までの9か月間のグループ全体の決算は、新型コロナウイルスの影響で、新幹線の利用者が大幅に減少したことなどから、最終的な損益が1114億円余りの赤字となりました。JR東海がこの期間の決算で最終赤字となるのは、四半期決算の公表を始めた平成15年度以降で、初めてです。
JR東海が29日発表した去年4月から先月までの9か月間のグループ全体の決算によりますと、売り上げは、前の年の同じ時期と比べて58.4%減って6030億円余りで、最終的な損益は、1114億円余りの赤字となりました。
JR東海がこの期間の決算で最終赤字となるのは、四半期決算の公表を始めた平成15年度以降で、初めてです。
これは、新型コロナウイルスの影響で東海道新幹線の利用者が大幅に減少したことや、グループのデパートやホテルの収入が落ち込んだことなどが主な要因です。
一方、ことし3月までの1年間の業績予想については、緊急事態宣言の発出などの影響が見通せないとして、去年10月に公表した1920億円の最終赤字という見通しを据え置きました。
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