【これからの見通し】米大統領選の結果は週末越えに、米雇用統計に週末調整は - みんかぶFX

為替 2020/11/06(金) 15:53

【これからの見通し】米大統領選の結果は週末越えに、米雇用統計に週末調整は

　米大統領選の開票集計作業が続いているが、結果判明は週末越えとなりそうな情勢。民主党候補バイデン氏の優勢には変化はみられていないが、トランプ陣営からは法廷闘争などにより長期化作戦がとられている。きょうはこの話題については膠着状態となる可能性があろう。

　そのなかで新型コロナ感染拡大が市場に再び意識される面もありそうだ。最新のデータによるとドイツの新規感染者数は２万人超となったようだ。米国でも新規感染者数が１２万人超と過去最多を更新している。週末調整も加わり、米株先物は時間外取引で反落している。米大統領選に関して、週末にどのようなニュースが飛び出すのかわからない状況でもあり、ひとまずは利益確定の動きが広がりそうだ。

　しかし、株式市場の調整売りに、為替市場がリスク回避のドル買いとなるのかどうかは微妙だ。今週のドル安進行にある程度の調整は想定されるが、今週の流れをみると、ドル安の圧力も根強い。株式と米債動向を両にらみで神経質な相場展開が続きそうだ。

　この後の海外市場で発表される経済指標は、ドイツ鉱工業生産（9月）、米雇用統計（10月）、カナダ雇用統計（10月）、米卸売売上高（9月）、米卸売在庫・確報値（9月）、カナダIvey購買担当者景況感指数（10月）など。

　注目の米雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びが５９．３万人程度と予想されている。前回の６６．１万人増からはややペースダウンとなる見込み。失業率は７．６％と前回の７．９％から改善する見込み。見通しはまちまちだ。

　発言イベント関連では、マックレム加中銀総裁、ホルツマン・オーストリア中銀総裁の講演やイベント参加が予定されている。

minkabu PRESS編集部松木秀明