ビットコイン反落
26日の仮想通貨市場でビットコインが4日ぶりに反落した。一時、前日比2000ドル(10%)安の16200ドル(168.8万円)を記録した。
急ピッチな高騰で年初来高値の更新が続いたビットコインだが、米ドル建の過去最高値更新を目前に、短期的な利益確定売りが優勢となった。直近の上昇相場を牽引してきたイーサリアム(ETH)やXRP(リップル)などの主要アルトコインも売られ、全面安の様相を呈している。
約1ヶ月半に渡って仮想通貨の出金が停止していたOKExが出金再開を発表したタイミングと、市場下落が重なったことで、急いで法定通貨等に変える「利益確定売り」が加速したとの見方もある。
中華系大手仮想通貨OKExが仮想通貨出金の完全再開を日本時間26日17時に行う予定だ。影響されたユーザーには補償プランが用意されている。
また、市場資金の流動性を映す対USD建のテザー取引(USDT/USD)も、9月以来 約2ヶ月ぶりに1ドルを割った。ビットコインの利確先としてのUSDT需要も増加した関係か、USDTの新規発行量も約1ヶ月で25億ドル(2600億円)と記録的な数値を観測している。
なお、11月28日の午前1時には、米国の商品先物および金融取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の先物清算(SQ)日を控える。過去の傾向では、SQ日前後にボラティリティ(価格変動率)が高くなることが警戒される一つの材料になる。
機関投資家も盛んに取引する米CMEのビットコイン先物取引では、24日の出来高が過去最高値を記録。取組高(OI)でも最高値を更新していた。
CME #bitcoin futures all-time high for volumes ($1.8bln) and open interest ($1.2bln) yesterday pic.twitter.com/JmKxIth8cR
— skew (@skewdotcom) November 25, 2020
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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