ソフトバンク子会社のBOLDLY(ボードリー、東京・千代田)は25日、公道を自動運転で走るバスの運行を茨城県境町で26日から始めると発表した。同町が半導体の輸出入やIT(情報技術)サービスを手がけるマクニカ(横浜市)から、フランスのナビヤ社製のバス車両を購入し、ボードリーが運行業務や管理システムを担う。
26日から同町内の片道2.5キロメートルのルートを、平日の午前10時から午後3時30分まで8便が走る。乗車は無料で、ルートや便数は住民の要望などを踏まえて順次増やす。「自治体が自動運転バスを公道で実用化するのは初めて」(ボードリー)。当初は4月ごろの開始を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。
バスは人や車などを検知するセンサーと全地球測位システム(GPS)によって、多くの区間を自動で走る。緊急時や走行ルートまで移動する際の操作などを行うため、専用のコントローラーを持った運転手らが乗り込む。当初はボードリーの社員が運転手を務めるが、他社に今後委託する。
運行開始に先立って25日に開いた出発式で、ボードリーの佐治友基社長は「安心して利用される地域の足を作るべく、しっかりと取り組んでいきたい」と述べた。通常の実証実験のような短い期間ではなく「定常運行」をうたい、境町はまず5年間の予算として5億2千万円を確保した。橋本正裕町長は「境町がやることで(自動運転車両導入の)ハードルを下げたい」と語った。
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