[東京 6日 ロイター] - トヨタ自動車7203.Tの豊田章男社長は6日、2020年4─9月期決算会見で、米電気自動車(EV)メーカーのテスラについて「現在の株式市場での評価は完全に負けている」としつつ、トヨタはEVだけでなく、ハイブリッド車(HV)、燃料電池車(FCV)など電動車の品ぞろえが豊富な「フルラインアップメーカー」という点では「一歩先を行っているのではないか」と述べ、自信を示した。
豊田社長は「株式市場において、テスラの時価総額は約40兆円。トヨタと日系(自動車)メーカー7社の時価総額を合わせても約33兆円。テスラ1社で日本勢7社よりも大きな企業価値を生んでいる」と指摘。テスラは「EVで利益を出し、ソフトウェアのアップデートなどでも収益を上げているビジネスモデル」などと話し、「われわれが学べる点は多々あるのではないか」と評価した。
その上で、自動運転に関するソフトウェア開発会社「TRI─AD」を例に挙げ、トヨタも「ハードだけでなく、ソフトウェア・ファーストの考えで車両開発への取り組みを始めてきている」と説明。コネクテッドカー(インターネットにつながる車)や自動運転、シェアリング、電動化といった「CASE」への対応において「すでにこの3年間、相当進んで先行投資を続けている」と語った。
さらには、ユーザーが保有している1億超に上るトヨタ車の規模や長年かけて顧客との間で築いてきた「リアルな世界」を挙げ、トヨタには「『キッチン』もあれば『シェフ』もいる。リアルな料理をつくり、リアルな料理を目の前で食べていただける口うるさいお客様もおられる」と指摘。世界各国で主要なエネルギー源は違うこともあり、「いろいろな電動化のメニューを持っているわれわれが一番(顧客から)選ばれるのではないか」と語った。
白木真紀 編集 橋本浩
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