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話題株ピックアップ【夕刊】(1):第一生命HD、東エレク、東芝 - minkabu PRESS

■第一生命HD <8750>  2,083円  +181 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

第一生命ホールディングス<8750>が急騰、年初来高値を更新した。31日の取引終了後、自社株取得枠の設定を発表しており、これを好感する買いが入った。1億7000万株(発行済み株式数の15.25%)、2000億円を上限としており、取得期間は4月1日から22年3月31日まで。

■三井ハイテック <6966>  5,020円  +390 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

三井ハイテック<6966>が大幅高で6連騰、連日の上場来高値更新となった。きょうは半導体関連株全般に買い戻す動きが活発化しており、半導体リードフレーム大手の同社株にも大口の買いが流入している。また、電動車向けモーターコアが絶好調で収益を牽引しているが、今後も中国の電気自動車(EV)メーカー向けなどで高水準の需要開拓が見込まれている。株式需給面では機関投資家による実需買いによる株式吸い上げが続き、品薄感が強いうえ、青空圏で戻り売り圧力から解放されていることも強みとなっている。22年1月期は営業利益段階で前期比24%増の47億円を見込む。

■ヘリオス <4593>  1,779円  +110 円 (+6.6%)  本日終値

ヘリオス<4593>が大幅高で3連騰、ここにきて上値指向を強めている。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現し底離れの兆しをみせている。同社はiPS細胞関連技術などを活用した再生医薬品の創薬ベンチャーで、業績は大幅赤字が続いているものの、再生医療分野での新薬開発に対する期待が大きい。31日取引終了後、体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」の急性呼吸窮迫症候群を対象とする国内治験で患者の組み入れが完了したことを発表しており、これを手掛かり材料とする買いを呼び込む格好となった。

■平和不動産 <8803>  3,655円  +200 円 (+5.8%)  本日終値

平和不動産<8803>が4日ぶりに急反発。31日取引終了後、21年3月期連結業績予想の増額修正と増配を発表したことが好感された。売上高は345億円から349億円(前の期比25.2%減)に見直したほか、営業利益は102億円から110億円(同0.9%増)、純利益は64億円から69億円(同2.1%減)に修正した。新型コロナウイルスによる影響が予想より軽微となる見通しであることに加え、経費削減効果も寄与する。同時に期末配当を従来予想より10円増の42円とし、年74円(前の期比18円増)に増配することも明らかにした。

■東京エレクトロン <8035>  48,980円  +2,190 円 (+4.7%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が軒並み高の展開。前日の米国株市場では、バイデン政権が打ち出す巨額のインフラ投資計画が米国への製造拠点回帰を促進させ、半導体製造装置メーカーなどに強力な追い風となるとの見方が浮上している。これが同関連株への投資資金流入を誘っており、半導体製造装置世界トップメーカーのアプライド・マテリアルズは5%を超える上昇をみせ過去最高値を更新。このほか、エヌビディアやマイクロン・テクノロジーズなど幅広く買いが広がり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発に転じた。この流れが東京市場にも波及する形となっている。引き続き世界的な半導体需給の逼迫で、半導体製造装置メーカーの収益チャンスが中期的に高まるとの思惑も根強い。

■東芝 <6502>  3,910円  +170 円 (+4.6%)  本日終値

東芝<6502>が3日ぶりに反発し年初来高値を更新した。ウォール・ストリート・ジャーナル日本版が4月1日に「米半導体大手マイクロン・テクノロジーとデータストレージ製品大手ウエスタンデジタルはそれぞれ、半導体メモリー大手キオクシアホールディングス(旧東芝メモリ)買収の可能性を模索しており、キオクシアの価値を約300億ドル(約3兆3200億円)と評価する可能性がある」と報じており、これが材料視されたようだ。キオクシアは昨年IPOを計画していたが、新型コロナウイルスの感染拡大などを理由に延期していた。

■日本情報クリエイト <4054>  2,188円  +93 円 (+4.4%)  本日終値

日本情報クリエイト<4054>が続伸。3月31日の取引終了後、同社が提供する「電子入居申込サービス」のデータを活用した家賃保証サービス申し込みについて、ニッポンインシュア(福岡市)と提携を開始したと発表しており、これが好感された。これにより、家賃保証サービスを利用する入居希望者、仲介会社、管理会社はこれまでと比較して、手書きでの保証申込書作成の手間や記載漏れの確認などのストレスが少ない、スムーズな保証審査が可能になるという。

■GMO-PG <3769>  15,260円  +580 円 (+4.0%)  本日終値

GMOペイメントゲートウェイ<3769>が後場一段高。同社はきょう、インフォマート<2492>と展開している「電子請求書早払い」を、福邦銀行(福井市)の取引先企業に対して提供を始めたと発表。「電子請求書早払い」は、請求書(売掛債権)をスピーディーに資金化するサービス。福邦銀行と取引のあるBtoB事業者はこのサービスを利用することで、売掛金を入金期日よりも早期に資金化することが可能となる。

■キーエンス <6861>  51,910円  +1,640 円 (+3.3%)  本日終値

キーエンス<6861>、ファナック<6954>、SMC<6273>などが高い。朝方発表された3月の日銀短観は総じて良好な内容で、今年度の大企業・全産業ベースの設備投資計画が前年度比3.0%増と事前の市場コンセンサスよりも強めだった。これがFA関連株に買いを誘う背景となっている。

■FRONTEO <2158>  835円  +21 円 (+2.6%)  本日終値

FRONTEO<2158>が3日続伸。3月31日の取引終了後、アドバンスト・メディア<3773>と認知症診断支援領域の医療AIソフトウェア開発に向けて共同研究を開始したと発表しており、これが好感された。同社は3月に「会話型 認知症診断支援AIシステム」の治験届を提出し、世界初の言語系AI医療機器として薬事承認取得に向け取り組んでいる。今回の提携により、会話型認知症診断支援AIシステムにAMIの音声認識技術を掛け合わせることで、同システムの実用性の向上と医療現場への普及推進を目指すとしている。

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