[東京 23日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)のイーサが23日、ビットスタンプ取引所で10%超下落した。前日には2645.97ドルまで上昇し、最高値を付けていた。
ビットコインも一時5%超下落。バイデン米大統領のキャピタルゲイン税増税計画がデジタル資産への投資を抑制するとの観測が浮上している。
バイデン大統領は、所得が100万ドルを超える富裕層に対するキャピタルゲイン課税の税率を39.6%と、現行の2倍近くに引き上げることを提案する見通しだ。複数の関係筋が22日明らかにした。
ソーシャルメディアでは、増税計画で暗号資産が下落しているとの投稿が相次いでいるが、市場関係者の間では、暗号資産の下落は一時的である可能性が高く、デジタル通貨は正規の資産として個人投資家や機関投資家の間で受け入れられつつあるとの見方を示した。
ペッパーストン・マーケッツ(メルボルン)のリサーチ担当トップ、クリス・ウェストン氏は「(増税計画が)話題になっている。テクニカル的な売りが続くかもしれない。イーサは現在(暗号資産の)シンボルになっており、ビットコインを大幅にアウトパフォームしていた」と述べた。
イーサは一時10%以上急落し、2140ドルの安値を付けた。
直近の取引では6.55%安の2242.90ドル。ビットコインは直近の取引で3.44%安の4万9903.71ドル。
CMCマーケッツ(シンガポール)のケビン・ウォン氏は、週末にかけてイーサが1955ドルを上回る水準を維持できれば、上昇トレンドが続くと指摘した。
ビットコインについては、次の支持線は4万0665ドルとしている。ただ、ビットコインは売られ過ぎており、その水準に達する前に買い戻される可能性があると指摘する。
*内容を追加しました。
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