【北京=小川直樹】中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)は2日、独自に開発した基本ソフト(OS)「
ハーモニーOSは、スマホやタブレット、テレビ、家電、車載機器など幅広い製品に対応し、使い勝手を高めたのが特徴だ。年内に賛同企業の製品を含め、3億台の搭載を目指す。
米国による制裁で、ファーウェイ製のスマホはグーグルの検索や地図などのアプリが使えなくなったり、先端半導体を調達できなくなったりするなど打撃を受けた。様々な製品で横断的に使える独自OSを投入することで競争力を高める。
スマホのOSを巡っては、韓国サムスン電子や米マイクロソフトなども独自OSを開発したが、2強の壁を崩せず、いずれも頓挫した。
米調査会社カナリスによると、ファーウェイのスマホ出荷台数は2020年4~6月の世界首位から21年1~3月には7位に転落するなど苦戦中だ。米国によるファーウェイ包囲網を破ったうえで、参入障壁が高いスマホ向けOSの第3極になるのは容易ではない。
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