米国株式市場はまちまち。ダウ平均は150.57ドル安の34283.27ドル、ナスダックは140.12ポイント高の14500.51で取引を終了した。バイデン政権と超党派議員で合意したインフラ計画案を巡り、法制化に懐疑的見方が広がり寄り付き後、下落。また、航空機メーカー、ボーイングの下げが重しとなったほか、欧州やアジアで新型コロナの変異ウイルス感染が拡大し、渡航規制が強化されたことなどが嫌気されダウは下げた。一方、ハイテク株の買いは続き、ナスダック総合指数は上昇、史上最高値を更新した。セクター別では、半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が上昇した一方で、エネルギーが下落。
航空機メーカーのボーイング(BA)は、大型機「777X」を巡り連邦航空局(FAA)が2023年半ばから後半までは承認できないとの見解を同社に通知したとことが明らかになり、下落。また、クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は5億ドルの追加株式売却を明らかにしたため下落した。一方で、映画館を運営するAMCエンターテインメント(AMC)は週末の国内入場者数がパンデミック後、最高を記録したと発表、業績回復期待に上昇した。バイオのインテリア・セラピューティクス(NTLA)は開発中の遺伝子編集治療を巡る初期治験の好結果が好感され、大幅高。また、ソーシャルネットワーキングサービスを供給するフェイスブック(FB)は、連邦裁判所が連邦取引委員会(FTC)による独占禁止法違反の訴えを却下したとの報道が好感され上昇した。
引け後、先週発表された連邦準備制度理事会(FRB)のストレステストの結果を受け、モルガンスタンレー(MS)は四半期配当を0.7ドルに引上げ、最大120億ドル規模の自社株買い計画を発表し、時間外取引で上昇している。
Horiko Capital Management LLC
《FA》
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