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米自動車販売、7-9月はGMやホンダなど大幅減-半導体不足が響く - ブルームバーグ

7-9月(第3四半期)の米自動車販売は、米ゼネラル・モーターズ(GM)など大半のメーカーで大きく減少した。世界的な半導体不足が影響した。ただし、2社は10-12月(第4四半期)に苦境が和らぐ兆しが見られると明らかにした。

  GMは前年同期比約33%減と、最も大きな打撃を受けた。同社は9月に主要なトラック工場の稼働を停止した。

  供給ボトルネックの問題は半導体にとどまらず、出荷の滞りなどにも拡大した。

米自動車販売台数

2021年7-9月期(前年同期比)
  実績 予想 上回る/下回る
GM -32.8% -32.1% 下回る
フォード NA -31.8 NA
ステランティス -19 -19.7 上回る
トヨタ +1.4 +2.6 下回る
ホンダ -10.9 -6.7 下回る
日産 -10 -6.5 NA

出所:会社発表、ブルームバーグのアナリスト調査

  米テスラが販売台数を発表する日程は不明だが、1日の可能性もあり、再び記録的な四半期となる可能性が高い。同社は米国の数字を詳述せずに世界販売台数を公表する。米フォード・モーターは2日にも発表する公算が大きい。

日産、「インフィニティ」ブランドが不振

   日産自動車の7-9月販売は10%減と、マイナス幅はアナリスト予想の6.5%減よりも大きかった。主力のクロスオーバー車「ローグ」が13%減となった。一方で予算重視派に人気のセダン「セントラ」は26%増加した。両車種は共に今年、これまで力強い伸びを示していた。

  同社の1-9月販売台数は19%増。昨年は新型コロナウイルス禍や戦略変更の影響で厳しい状況だった。新型モデルの欠如も響いており、日産は販売奨励策を減らしている。

  高級車ブランド「インフィニティ」が特に不調で、7-9月に39%減。年初来では19%減となっている。クロスオーバー車「QX60」は1-9月に75%急減し、7-9月の販売はわずか68台だった。

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2022年型「インフィニティQX60」

ホンダ、港湾の機能停止による影響に言及

  ホンダの7-9月販売は10.9%減。市場予想は6.7%減だった。

  同社の米国法人幹部、デーブ・ ガードナー氏は「根強く続く半導体不足と港湾での機能停滞問題が引き続き業界全体の足かせになっている」と指摘。「ただし、十分な在庫を確保している地域で『ホンダ』モデルが記録的な販売となっていることは心強い」と述べた。

  9月の販売はほぼ半減し、1万7483台。1-9月は22%増の29万台余りとなった。

トヨタの販売は増加、9月は急減も

  トヨタ自動車の7-9月販売は1.4%増で、9月に22.4%減少したことを踏まえれば良好な結果といえる。1-9月は28%増と、同社が半導体の確保を進めていることが示唆された。

  同社は高価格の車種に重点を置き、スポーツタイプ多目的車(SUV)の「NX」と「GX」の販売は7-9月にそれぞれ40%と16%増加した。

  「プリウス」の米販売は年初来で57%増の5万1000台。好調な伸びだが、2012年に記録した過去最高の14万7000台超を下回る。

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2021年型「トヨタ・プリウス」

三菱は小幅減少

   三菱自動車の7-9月販売は4%減。1-9月は6%増の7万7000台。

GM、10-12月の改善を予想

  GMの7-9月の米小売り販売は44万6997台と、前年同期比で33%減少した。同社は半導体不足を理由に挙げ、歴史的な低水準となっている在庫状況への対応を進めている。

  GM北米部門のスティーブ・ カーライル氏は、半導体の供給は持ち直す可能性が高いと指摘した。「当社の7-9月の卸売販売と出荷に影響を及ぼした半導体供給の問題は改善しつつある」と同氏は記述。「10-12月に目を向けると、工場にとどまっている自動車のディーラーへの受け渡しは引き続き着実に進む」と説明した。

原題: Carmakers Log Ugly Quarter Amid Chip Squeeze: Auto Sales Update(抜粋)

 

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