関西スーパーマーケットが阪急阪神百貨店を運営するエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングとの統合案を諮る臨時株主総会が29日午前、兵庫県伊丹市内のホテルで始まった。
開始直後、議長の関西スーパー、福谷耕治社長が議案説明しようとすると、男性株主が会場から「関西スーパーにとって大きな経営判断を行う日だ。株主の疑問や疑念が尽きるまで(答えると)約束してください」と発言。「約束できないなら議長解任動議も考えている。議長は真剣に、最後まで質問に、疑念もあるので答えてください」と訴えた。
開始前に会場へ到着した個人株主からは、統合案に対して賛否両方の声が上がった。
大阪市の男性会社員(47)は「H2Oの提案に(気持ちの)てんびんが傾いている。地域に密着したほうが地元のために付加価値を作ってくれるのでは。オーケーだと関東から地元のことがどれだけわかるのか不安だ」と話した。
これに対し、40代の男性株主は「関西スーパー経営陣は説明が足りていない。不明朗な判断で上場企業としてよくない。経営陣が自らを守ろうとしているように感じる。(統合案が)可決されたら保有株の買い取り請求権を行使する」と述べた。
一方、66歳の男性株主は「判断しかねる。オーケーは関東(の企業)なので、すぐ両者は同化できるのだろうか。情報が不足しているので、総会の説明を聞いて考える」とした。
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