29日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となり、日経平均株価は反発に転じ2万9000円台前半へ歩を進めることになりそうだ。前日の米国株市場では好調な企業決算が好感される形で主要3指数が揃って上昇、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が満を持して約1カ月半ぶりに史上最高値を更新したほか、S&P500指数も最高値となった。米10年債利回りが上昇したことで大手金融株も買い戻され全体相場の押し上げに寄与した。東京市場では今週前半に日経平均が500円超の上昇をみせた後はやや方向感を欠く展開となっていた。きょうも31日日曜日に衆院選挙を控え、この結果を見極めたいとの思惑から積極的に上値を買い進む動きは見込みにくいものの、好決算銘柄を中心に幅広くリスクを取る動きが予想される。
28日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比239ドル79セント高の3万5730ドル48セントと反発。ナスダック総合株価指数は同212.280ポイント高の1万5448.118だった。
日程面では、きょうは9月の失業率、9月の有効求人倍率、9月の鉱工業生産指数速報値、9月の住宅着工、10月の消費動向調査など。海外では7~9月期仏GDP、7~9月期独GDP、7~9月期ユーロ圏GDP(いずれも速報値)、10月のユーロ圏消費者物価指数速報値、9月の米個人所得・個人消費支出、10月の米シカゴ購買部協会景気指数、10月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・確報値)など。
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