アメリカ連邦航空局(FAA)は11月18日、ボーイング737 MAXの運航停止措置を解除した。
ライオンエアJT610便(機体記号:PK-LQP)とエチオピア航空302便(同:ET-AVJ)の相次ぐ墜落事故を受け、運航停止に至っていた。両事故では乗員乗客346名全員が死亡している。
FAAは同日、耐空性改善通報を発出し、設計変更や運航再開に向けた訓練要件を示した。MCAS(操縦特性補助システム)の誤作動を防ぐ新たな飛行制御ソフトウェアのインストールや、コックピットディスプレイシステムソフトウェアの更新によるAOA不同意アラートの生成、新設・改定された操作手順を飛行規定に組み込むこと、水平スタビライザートリムワイヤーの配線変更の4つの設計変更を求めているほか、運航再開前にAOAセンサーシステムの試験を実施し、試験飛行を行うことも要求している。
今後FAAは、同型機を運航するアメリカの航空各社の訓練計画の改定を承認するほか、運航停止命令以後に製造された機体の耐空証明を発行していくという。
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