米石油移送パイプライン大手のColonial Pipeline Companyは5月7日(現地時間)、ランサムウェアを含むサイバー攻撃を受け、すべてのパイプライン操作を一時的に停止したと発表した。
事件の調査を開始するためにセキュリティ企業を雇い、米連邦政府の法執行機関や関連機関に連絡したとしている。
同社のWebサイトによると、Colonialは米国で最大のパイプラインを運営しており、テキサス州やルイジアナ州にある数十の製油所で生成されたガソリンやジェット燃料などを、全米のタンクや空港、軍事施設に移送しているという。パイプラインは5500マイル(約8850キロメートル)以上あり、扱う生成燃料は1日当たり1億ガロン(約38万キロリットル)。
Colonialはランサムウェアで何を要求されたかなどの詳細は明らかにしていない。「この問題を把握し、解決するための措置を講じている。(中略)混乱を最小限に抑えるために尽力している」としている。
米エネルギー省は米Axiosなどに対し、この事件への対応で企業、業界、州政府などと調整中で「エネルギー供給ねの潜在的な影響も監視している」という声明文を送った。
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