東芝が25日に開く定時株主総会で、取締役再任の承認を得られるかが焦点となっている永山治・取締役会議長(中外製薬名誉会長)について、元駐日米国大使のジョン・ルース氏が18日、「安定した手腕と強い指導力を発揮し続けることで、東芝の株主に利益を与えると確信している」などと支援する声明を公表した。
ルース氏は永山氏と同時期に、ソニー(現ソニーグループ)の社外取締役を務めたことがある。
声明は、永山氏を「現状維持の守護者ではなく、前向きな変革の代理人だ」と評価。東芝の議長として「多くの企業統治や事業に関する問題を引き継ぎ、就任からわずか11か月で複雑な改革に取り組んでいる」との見方を示した。
ルース氏と東芝の間に直接的な関係はなく、声明が投資ファンドや機関投資家などの株主にどれだけ影響力を持つかは不透明だ。
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