[東京 24日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、大幅反発が想定されている。休日中に米国株式市場が底堅い動きとなった流れを引き継ぎ、日経平均は再び3万円での値固めを意識した展開となりそうだ。
日経平均の予想レンジは2万9900円─3万0300円。
23日の米国株式市場は主要株価3指数が1%超高となった。米連邦準備理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和の縮小)や利上げに対する姿勢を巡り安心感が広がった。中国の不動産開発大手、中国恒大集団の債務問題を巡る懸念が緩和していることも地合い改善につながった。
米連邦準備理事会(FRB)は21─22日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、早ければ11月にもテーパリング(量的緩和の縮小)に着手する可能性があるとの見通しを示した。また、その後に続く利上げの時期が予想よりも早まる可能性を示唆した。
FOMC声明発表を受け、米株価は一時上げ幅を拡大し、10年債利回りがやや低下するなどの動きが出た。
現在のドル/円は110.25円付近で、22日午後3時時点の109.53円から円安。シカゴの日経平均先物12月限(円建て)清算値は3万0100円となっている。日本株はリスク後退で再び上値を試す展開になるとみられている。
市場では「恒大問題はひとまず和らぎ、FOMCは無事通過で日経平均は3万円を回復するだろう。ただ、中国リスクが完全に後退したわけではない。週末の手じまい売りもあり、朝高後はもみあいとなるだろう」(国内証券)との声が聞かれた。
主なスケジュールでは、国内で8月の全国消費者物価(総務省)、百貨店売上高などが発表されるほか、レナサイエンスがマザーズ市場に新規上場する。米国では9月の製造業PMI速報値(マークイット)、サービス部門PMI速報値(同)などの公表が予定されている。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 29639.40 30795.78 26954.81
-200.31 2021年9月14日 2021年8月20日
シカゴ日経平均先物当限 30100(円建て)
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