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中国、社債不履行が多発 金融当局、警戒強める - 日本経済新聞

中国では社債不履行額が20日までに1570億元(2兆5千億円)と過去最高を上回るペースで推移している

中国では社債不履行額が20日までに1570億元(2兆5千億円)と過去最高を上回るペースで推移している

【上海=張勇祥】中国で企業が発行する債券(社債)の債務不履行が多発している。元本や利息を払えなかった社債の金額は計1570億元(2兆5千億円)となり、過去最高を上回るペースで推移する。当局は社債市場の動揺が金融システム全体に波及しないか警戒し、企業の返済逃れなどの監督強化に乗りだす。

中国の社債の債務不履行は2019年に計1670億元と過去最高を記録し、20年はそれを上回る勢い。新型コロナウイルスの景気対策として政府が打ち出した資金繰り支援が、景気回復に伴い縮小したことで資金難に陥る企業が相次ぐ。

清華大学系の半導体大手、紫光集団が債務不履行を起こすなど、債務危機は一部の名門国有企業にまで広がる。中国では社債の償還が遅れてもすぐに経営が破綻するわけではない。銀行がしばらくは運転資金を供給することが多いからだ。

中国国務院(政府)は21日、金融専門家らによる会議を開き、社債の債務不履行を議論した。習近平(シー・ジンピン)国家主席の側近である劉鶴(リュウ・ハァ)副首相が主催した。22日に国務院が公表した。

会議は「金融システム危機を起こさない」との方針を確認した。債務不履行の増加について「(景気の)周期、(経済の)体制、(企業の)行動が相互に絡んだ結果だ」と分析。社債市場の安定を保つため、企業の資金流用や返済逃れを厳しく処罰する方針を示した。

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