新型コロナウイルスの感染者が全国で急増する中、医療関係者が不要不急の外出を控えるよう訴える「我慢の3連休」が11月21日、始まった。ただ政府や自治体から自粛の呼び掛けはなく、福井県内では、開場前から行列ができる観光地も。県民や旅行者からは、政府の対応に批判や困惑の声が上がった。
福井市の一乗谷朝倉氏遺跡では、駐車場に大型バス以外にも東京都内や長野、愛知など県外ナンバーの車がずらり。マスク姿の中高年らが開場の午前9時前から列をつくり、1日で例年のこの時期よりも多い約1500人が訪れた。
愛知県の女性(57)は「福井は感染者が少ないから」と予定通り家族で来県。感染予防に気を付けているとしつつ「コロナ以外にも感染症のリスクはある。縮こまってばかりでなく楽しみたい」と話した。
福井市のハピリンも買い物客らでにぎわった。大野市の夫婦は、感染拡大を受け東京の友人の来県が取りやめとなり、遠方に出掛けるのも避けて福井市街で食事を楽しむことにしたという。夫(64)は「感染予防と経済再生の両立が必要なのは分かるが、政府は対応が後手だ」と批判した。
JR福井駅では、県をまたいで移動する人たちから困惑の声が聞かれた。福井市の会社員男性(47)は、親戚の結婚式のため家族で東京へ向かった。小学生の息子にはフェイスシールドを購入。母親(44)は「東京では一切観光しない。ある意味、我慢の連休」と顔をしかめた。
名古屋市から越前がにミュージアム(越前町)や三方五湖を目当てに訪れた32歳の女性2人組は「『我慢の3連休』といっても、旅行の自粛が要請されているわけではない」と困惑顔。「日帰りでき、密を避けてレンタカー移動ができる旅先を選んだ。人との距離を保つなど感染を予防し楽しみたい」と話した。
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