【NQNニューヨーク=岩本貴子】20日のニューヨーク外国為替市場で円相場は8営業日ぶりに小反落した。前日比10銭円安・ドル高の1ドル=103円80~90銭で取引を終えた。米景気の先行き懸念から円買いが先行したものの、このところ円高が進んでいた反動で持ち高調整の円売り・ドル買いが徐々に優勢になった。
米国の新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者数は過去最高水準で推移し、死者数も高止まりしている。カリフォルニア州が19日、夜間外出禁止令を出すなど行動制限を強める州や都市が増えており、行動制限が目先の米景気を下押しするとの懸念が強まった。JPモルガンは20日、2021年1~3月期の米実質国内総生産(GDP)はマイナス成長になるとの見通しを発表した。低リスク通貨とされる円に買いが入った。
原油先物相場が堅調に推移し、ドルは一部の資源国通貨や新興国通貨に対して売られた。対円にもドル売りが波及した面もあった。
買い一巡後は円売り・ドル買いが優勢になった。足元で円高が進んでいたため、週末を控え持ち高調整の円売り・ドル買いが広がった。
円の安値は103円87銭、高値は103円71銭だった。
円は対ユーロで小幅に反発した。前日比05銭円高・ユーロ安の1ユーロ=123円10~20銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで反落した。前日比0.0020ドル安い1ユーロ=1.1850~60ドルで終えた。新型コロナの感染拡大で欧州景気の先行き懸念が根強く売りが優勢だった。
ユーロの安値は1.1850ドル、高値は1.1876ドルだった。
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