[東京 9日 ロイター] - マツダ<7261.T>が9日発表した2020年4─9月期連結決算は、純損益が930億円の赤字(前年同期は166億円の黒字)だった。新型コロナウイルス感染拡大を受けた販売急減や操業停止などが響いた。21年3月期通期の業績予想は据え置いたが、前提為替レートと市場別の販売計画を見直した。
4─9月期の売上高は前年同期比34.6%減の1兆1157億円だった。営業損益は528億円の赤字(同258億円の黒字)だった。コロナの影響による工場での操業停止期間の生産ロスなどを特別損失として205億円計上、純損益を押し下げた。
4─9月期の世界販売は同21%減の57万8000台だった。中国を除く主要市場で落ち込んだ。連結出荷台数は41%減の36万8000台だった。
通期の前提為替レートは1ドル=106円(従来は107円)、1ユーロ=123円(同120円)に見直した。
通期の販売計画は従来通り前期比8.4%減の130万台を維持するが、販売の好調な北米を38万8000台と従来予想から5000台上方修正。一方、中国は25万6000台と従来予想から5000台引き下げた。
通期の純損益予想は900億円の赤字(前期は121億円の黒字)で、調査会社リフィニティブがまとめたアナリスト14人の予測平均値(816億円の赤字)よりも赤字幅がやや大きい。
通期の売上高予想は前期比16.9%減の2兆8500億円。営業損益予想は400億円の赤字(同436億円の黒字)で、予想通りとなれば過去最大の営業赤字となる。出荷減少が響くほか、環境規制対応の費用、為替の円高影響なども圧迫する。
(白木真紀 編集:青山敦子)
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