9日の東京株式市場で、日経平均株価は続伸し、前週末比の上昇幅が一時630円を超えた。終値は514円61銭高の2万4839円84銭と、バブル経済崩壊後の最高値を前週末に続き更新した。米大統領選で、民主党のバイデン前副大統領が勝利宣言したことを受け、米国政治の混乱が長引くリスクが後退したとの見方が金融市場全体に広がった。
日経平均の終値は平成3年11月5日以来の高水準。取引時間中に2万5千円に迫る場面もあった。今月に入ってからの5営業日で計1862円上昇した。
バイデン氏の勝利宣言により、財政出動を期待する海外投資家がリスク選好に傾いている。香港や上海、シンガポールなどアジア市場も軒並み上昇している。
東京市場では、業績の上振れが確認された銘柄に買い注文が集中した。大手証券関係者は「海外勢を中心に好決算銘柄を評価する動きが強まっている。新型コロナウイルスの感染が他の主要国に比べ抑えられていることも材料になっている」と話している。
東京外国為替市場では、リスクを取る姿勢を強めた投資家が低リスクとされるドルや円を売って他の通貨を買う動きが続いている。午後3時現在は1ドル=103円台半ばで取引されている。
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