3日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比111円97銭(0.39%)高の2万9058円11銭で取引を終えた。朝方は利益確定売りで安く始まったが、寄り付き直後に上昇に転じた。トヨタなどの景気敏感株や半導体関連株に買いが入り、その後の日経平均は堅調に推移した。上げ幅は一時200円を超えた。
半導体関連は政府が月内にまとめる成長戦略の原案で半導体産業の国内誘致を進める方針を示したことが買い材料として意識された。前日の米株式市場でダウ工業株30種平均やハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が小幅に上昇したことも支えとなった。
日経平均は上げ幅を縮小する場面もあった。心理的な節目となる2万9000円近辺では利益確定売りが出やすいとの見方があった。トヨタは連日で上場来高値を更新した。もっとも、節目となる1万円の大台到達を目前に午前の中ごろから伸び悩んだ。
きょうの日本時間夜には米国で5月のオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)全米雇用リポートが発表される。市場では「内容次第では米連邦準備理事会(FRB)の資産購入縮小の議論に影響が出るため、積極的に売買しにくい」(野村証券の伊藤高志シニア・ストラテジスト)との見方があり、午後は積極的な売買が手控えられた。
JPX日経インデックス400は3日続伸。終値は前日比148.37ポイント(0.85%)高の1万7702.27だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、16.37ポイント(0.84%)高の1958.70で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆6131億円。売買高は10億9198万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1498と、全体の約7割を占めた。値下がりは594、変わらずは101銘柄だった。
東エレクやアドテストなど半導体関連の値がさ株が買われた。ソフトバンクグループ(SBG)も高い。一方、5月の国内ユニクロの既存店売上高が減少したファストリは軟調に推移し、日経平均の上値を抑えた。TDKやネクソンが下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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