被害男性を最初から狙っていた可能性
上下黒い服に黒い帽子をかぶったこの男。8月24日、男性会社員に硫酸とみられる液体をかけて逃走した男だ。 警視庁は、この男が被害者男性を狙って犯行に及んだとみて調べている。 河野翔太郎記者: 規制線が張られていて、中には入れないようになっています。 事件は8月24日午後9時ごろ、東京メトロ白金高輪駅のエスカレーターで起きた。 上下黒い服を着た男が、エスカレーターを登りきったところで前にいた男性会社員(22)を追い抜いた直後、硫酸とみられる液体を男性にかけて逃げていった。 液体をかけられた男性は「目が見えない」などの症状を訴えていて、顔や肩などをやけどし、全治約半年の重傷だ。 また、男性の後ろにいた女性会社員(34)も床に広がっていた液体で転倒。膝に液体がつきやけどしている。 都内でも人気の高級住宅街にある駅で起きた衝撃の事件。 警視庁は8月25日、逃げた男の画像を公開した。 年齢30代から50代くらいとみられるこの男。 身長は1m75cm程度で、黒い半袖シャツとズボン、黒い野球帽に白いマスクを着け、肩から黒いショルダーバッグを下げている。 気になるのが、その右手。片方だけ白い手袋をしている。 液体をかける際に、自らの身を守るために着けたのだろうか。 実際、犯行直前を捉えたとみられるこの画像では、手袋をした右手で液体が入った瓶を持ち、左手で蓋を握っている。 そして、犯行後、男は麻布などがある北の方向に走って逃げていった。
「後ろを見ながら」駅利用者から不安の声
発生から一夜明けた8月25日、駅の利用者からは不安の声が聞かれた。 駅利用者・男性: 不安ですね。いつもあまり送り迎えしないんですけど、ああいう事件があったのでちょっと心配で。 駅利用者・女性: 後ろを見ながらエスカレーター乗りました。「背後に注意」と張り紙があったので、後ろに人がいないことを確認して乗りました。 今のところ、被害者男性と男の間にトラブルがあったのかは明らかになっていない。 しかし、駅構内の防犯カメラには、逃げた男が改札口付近から被害者男性の後ろあたりを歩く姿が映っていたということで、最初から男性を狙っていた可能性が出てきている。 現在も逃走中のこの男、警視庁が傷害容疑で行方を追っている。 (「イット!」8月25日放送より)
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