1日の米国株式市場では、米5月ISM製造業景気指数が注目となる。市場予想の平均値は60.9と、判断の分かれ目となる50を大きく上回る見込み。予想通りとなれば60台は4カ月連続となる。ただ、ワクチンの普及で経済活動の正常化が期待されており、製造業の回復は想定の範囲内。市場予想を大きく上回らない限り、市場の反応は鈍そうだ。一方、予想をやや下回る程度であれば大きな売り材料にもならないだろう。
経済指標以外では、クオールズFRB(米連邦準備制度理事会)副議長のインタビューのほか、ブレイナードFRB理事の講演がある。足元ではFRB関係者によるハト派発言が目立つものの、クオールズFRB副議長は26日の講演でテーパリングに言及している。同様の発言が繰り返されれば株価の重しになりそうだ。
<主な米経済指標・イベント>
主な経済指標=米5月ISM製造業景気指数、
主な企業決算=ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)
主な要人発言=クオールズFRB(米連邦準備制度理事会)副議長のインタビュー、ブレイナードFRB理事が講演
◎投資関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。
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