米国株式市場では薄商いの中、主要株価指数が過去最高値を更新して一年を終えた。ドルは上昇した。
S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均はいずれも午後にプラス圏に浮上し、過去最高値を更新した。S&P500種採用銘柄の出来高は、平均を約15%下回る薄商い。金融株が特に好調だった一方、エネルギー株が売られた。
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S&P500種は前日比0.6%上昇の3756.07。ダウ平均は196.92ドル(0.7%)高い30606.48ドル。ナスダック総合指数は0.1%上昇した。
S&P500種は年初からの上昇率が16%を超えた。来年には新型コロナウイルスのワクチン接種が行き渡り、中央銀行や政府による支援で経済成長が勢いを取り戻し、企業利益を押し上げるとの期待が広がっている。
TIAAバンクの世界市場担当プレジデント、クリス・ギャフニー氏は「投資家らは何らかの刺激策が講じられるだろうと、安堵(あんど)の息をついている」と話す。「前例のない一年だった。2020年に持ち越したリスクの一部は、来年には持ち越されないようだ」と述べた。
外国為替市場ではドルが総じて上昇。年末特有の利益確定が目立った。ポンドは2018年5月以来の高値。英国は数時間後に47年間維持した欧州連合(EU)との単一市場、通貨同盟から離脱する。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。年間では約5.5%のマイナスと、17年以来で最大の下げ。ユーロはニューヨーク時間午後4時10分現在、対ドルで0.6%下げて1ユーロ=1.2220ドル。年間では約9%の上昇。ドルは対円で0.1%高い1ドル=103円28銭。年間では約5%の下落。日本勢の取引が活発になり、3月安値は割り込まなかった。
米国債相場は小幅高で終えた。長期債を中心に下げを埋める展開だった。月末のインデックス調整で取引が活発になる場面もあったが、全般的に低調な商い。10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 下げて0.91%。この日の米国債市場は米証券業金融市場協会(SIFMA)の勧告に基づき米東部時間午後2時までの短縮取引だった。
ニューヨーク原油先物相場は年末の薄商いの中、3日続伸。株式相場の上昇につれて午後にプラス圏に浮上した。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は来週1月4日の会合で、生産を2月にさらに日量50万バレル引き上げるかどうかを話し合う予定で、決定を見極めたいとのムードも強まっている。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は、前日比12セント(0.3%)高の1バレル=48.52ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は17セント上昇し、51.80ドル。いずれも年間では20%余りの下落。
金スポット相場は小幅に上昇。ニューヨーク時間午後3時1分現在、0.1%高の1オン=1896.58ドルで取引されている。年間では約25%上昇と、10年ぶりの大幅な上昇率を記録。年末にかけてはドル下落を受けて堅調に推移した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.1%高の1895.10ドルで終了した。
原題: S&P 500 Rallies to Close the Year at Record High: Markets Wrap(抜粋)
Greenback Bounces from Two-Year Low; Pound Advances: Inside G-10(抜粋)
Treasuries Advance Into Month-End as Long-End Buying Emerges(抜粋)
Oil Ends Chaotic Year More Than 20% Lower as OPEC+ Supply Loom(抜粋)
Gold Heads for Best Year in a Decade With Dollar on the Rope(抜粋)
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