三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は24日、傘下の三菱UFJ銀行の頭取に同行の半沢淳一取締役常務執行役員(55)が2021年4月1日付で昇格すると発表した。超低金利が長期化する中、世代交代によって構造改革を加速させる。
半沢氏は24日の記者会見で、「責任の重さをひしひしと感じている」と述べ、金融界が変革と躍動の時代に入り、立ち止まらず走り続けなければならないと指摘。経営側から変革を進めると同時に、現場から出た声をしっかり受け止める体制をつくり、両方向から変革を進めることで銀行を活性化したいと話した。
MUFGの亀沢宏規社長は、グループが直面する課題について、国内はリテールのデジタル化、海外は量から質への転換、全体としてはカルチャー改革を挙げた。その上で半沢氏登用の理由について、持ち株会社設立や東日本大震災後の対応をリードするなど、多岐にわたる分野での経験と十分な力量を兼ね備えていると説明した。
半沢氏は、商業銀行はマクロマーケットとしての伸びという意味で厳しい部分はあるが、デジタルシフトによって成長する領域に取り組んでいきたいと決意を述べた。
同氏は、MUFGの執行役常務から副会長に同時に昇格する。三菱UFJ銀の三毛兼承頭取は退任し、MUFGの副会長から会長に昇格する。
半沢氏は1988年に三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。UFJとの経営統合に関わる委員会の運営や当局対応、リーマンショック時の対応など重要案件を担当してきた。座右の銘は、信念があれば必ず成就するという意味の「一念天に通ず」。
(記者会見の内容などを追加します)
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