第一生命保険の稲垣精二社長は22日、東京都内で記者会見し、元社員の89歳女性が在職中に顧客から19億円を詐取した問題について「保険契約の信頼を揺るがす事案だ」と述べ、謝罪した。不正の背景には企業風土の問題があったとの認識を示した。巨額詐取が10月に表面化して以降、社長が謝罪するのは初めて。
稲垣氏は「被害に遭われた方、お客さまに多大なるご心配、ご迷惑をお掛けし、おわびします」と頭を下げた。
元社員は山口県周南市の徳山分室に勤務していた。第一生命は詐取が起きた原因として、社員と顧客間の現金授受を一律で禁止していなかったことを挙げた。元社員が「特別調査役」という特別な地位にあったため、社内の関係部署に「穏便に収めたい」「あまり関わりたくない」との意識があったとも指摘した。
また第一生命は、神奈川県や福岡県などで別の営業職の元女性社員ら3人が顧客から金銭をだまし取るなどの不正を働いていたことが発覚したと公表した。被害額は計約6600万円に上る。
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