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世界各地で猛威を振るう“デルタ株”ワクチン接種が進んだ国でも再び感染者が増加に転じています。そこで今注目されているのが、3回目のワクチン接種です。今月から3回目の接種を本格化させたイスラエル。ワクチンパスポートの義務化が始まったフランス。たった一人の市中感染でロックダウンを実施するニュージーランド。それぞれの国の現状を取材しました。 現地在住フリーアナウンサー 新田朝子さん 「こちらはエルサレム中心部のショッピングモールです。休日を前に多くの人でにぎわいを見せています」 経済活動の正常化に向け、いち早くワクチン接種を進めてきたイスラエルですが、“デルタ株”の流行で先月から感染者は急増。そこで、政府は今月1日から3回目のワクチン接種を開始。現在は40歳以上を対象に引き下げられました。 ベネット首相 「多くの国が3回目の接種を決めたと聞いて嬉しく思います。これは新型コロナとの世界規模の戦いであり、この戦いに勝利しなければなりません」 同じく3回目のワクチン接種を来月から行う方針を示しているフランス。先週以降一部の電車やショッピングモールなどを利用する際に、接種完了を証明する“ワクチンパスポート”などの提示が義務化されました。今がバカンスシーズンのカンヌには、多くの観光客の姿がありました。カンヌの観光客にワクチンパスポートについて聞くと。 観光客の女性 「ワクチンパスポートは全然不便じゃないですよ」 実際に提示したことがあるという現地在住の日本人も。 「食事に2日ぐらい前に出かけたときに、初めて(パスを)見せてちょっと嬉しかった(客の立場からすれば)ちゃんとパスを持って入ってきている人だけしかいないんだったらやっぱり安心」 ワクチンパスポートを歓迎する人がいる一方、『自由の制限』だとしてフランス各地で毎週数十万人規模のデモも起きています。 ニュージーランドでは今、国内全域でロックダウンが行われています。その理由が… アーダ―ン首相 「ニュージーランド国内で市中感染者が1人確認されました」 17日に政府が発表したのは、今年の2月以来半年ぶりに確認された市中感染者“1人”。その日の夜にロックダウンが実施されました。 現地在住の日本人女性 「帰宅のラッシュが1時間2時間早まって、スーパーでパニックバイ(買い占め)をする人が出てきたりしていましたね。これは広がったらやばいぞという雰囲気は感じます」 飲食店の営業は禁止され、外出は食料品の買い出しに限られるなど市民生活への影響も広がっていますが、アーダ―ン首相は早期ロックダウンの必要性を強調しました。 アーダ―ン首相 「拡大を食い止めるには強く、素早く行動する必要があります。制圧できなければどうなるのか外国の例を見ればわかります」
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