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バフェット氏が年次書簡 米国とバークシャーに強い期待 - ロイター (Reuters Japan)

 米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は2月27日、年に一度の「株主への手紙」を公開し、新型コロナウイルス禍が続く中でも、米国、さらに自身が経営するバークシャー・ハサウェイに対する強い期待は揺らいでいないとの自信を示した。2019年5月、ネブラスカ州で撮影(2021年 ロイター/Scott Morgan)

[27日 ロイター] - 米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は27日、年に一度の「株主への手紙」を公開し、新型コロナウイルス禍が続く中でも、米国、さらに自身が経営するバークシャー・ハサウェイに対する強い期待は揺らいでいないとの自信を示した。

バークシャーは2020年、3万1000人以上の人員を削減した。それでもバフェット氏は売り物である楽観的な見方を崩さず、昨年は過去最高となる247億ドルの自社株買いを実施。自社の価値が過小評価されていると考えていることを示唆した。

バフェット氏は、米経済が「厳しい中断」を耐え、「息を飲むような」進歩を遂げる能力を持っていることを称賛。「私たちの揺るぎない結論は、決して米国の敗北に賭けてはならないということだ」と記した。

同書簡について、バークシャーに長年投資するガードナー・ルッソ・アンド・ガードナーのパートナー、トーマス・ルッソ氏は「バフェット氏は自分の会社と国を深く信じている」と評した。

90歳のバフェット氏は昨年5月の株主総会以来、珍しく公の場に姿をみせていなかった。この書簡が長い沈黙を破った形だ。

バフェット氏は書簡の中で、投資銀行は顧客の利益より手数料に関心があるなどおなじみのテーマに触れる一方で、バークシャーが人員削減をすることになった最大の要因である新型コロナの流行には言及しなかった。ここ最近の社会的な混乱や、政治的な分断についても語らなかった。

バークシャーへの投資判断を「ホールド」としているCFRAリサーチのアナリスト、キャシー・サイフェルト氏は、「革新性と米国の根幹をなす価値観を強調したものであり、完全に受け入れられる内容だ」とする一方、新型コロナや社会の変化に言及していなかったのは「投資家が彼を尊敬していることを考えれば印象的だ」と語った。その上で、「新しい世代の投資家は社会問題への関心が高い。バークシャーのような会社が信条や基準、ゴールを示すべきだ」とした。

このほかバフェット氏は、米アップルへの長期的な関与を書簡の中で示唆。アップルと鉄道会社のBNSFを最も価値ある資産とした。

バークシャーはこの日、20年10─12月の決算も報告した。3カ月間の純利益は358億4000万ドル、年間では425億2000万ドルだった。バフェット氏が業績をより正確に反映していると考えている営業利益は、1年間で219億2000万ドルと前年から9%減少した。

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