ユナイテッド航空328便のエンジン部分(左)と、調査委が公開した破損したブレードの写真。
YouTube/9News/National Transportation Safety Board/Business Insider
- その写真は、コロラド州上空で故障したボーイング777のエンジンの損傷箇所を示している。
- プラット・アンド・ホイットニー社製のエンジンが故障したものの、ユナイテッド328便は空港に引き返し、無事に着陸することができた。
- 調査当局は写真を公開し、ブレードの損傷は金属疲労によるものと見られると述べた。
公開された写真は離陸直後に故障したボーイング777のもので、エンジンのファンブレードが折れた様子が写っている。
この画像は2月22日遅く(現地時間)、アメリカ国家運輸安全委員会(NTSB)によって公開された。それらは2月20日にエンジンが故障してデンバーに引き返すことを余儀なくされたユナイテッド航空の機体だ。
プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)社製のPW4000エンジンの画像は、エンジンのブレードが折れ、その横のブレードも損傷したことを示している。
国家運輸安全委員会が公開したユナイテッド航空328便のエンジンの写真。
National Transportation Safety Board
当局によると、機体の損傷は、このエンジン1基に限られていた。
調査の結果、2枚のブレードが折れ、1枚のブレードの一部がエンジンの端のリングに埋まっていたことがわかった。折れたブレードが、もう1枚に当たって損傷した可能性が高いという。
NTSBのロバート・サムウォルト(Robert Sumwalt)委員長は、22日の会見で、エンジンの損傷の原因は「金属疲労と見られる」と語った。また、NTSBは予備調査を行っただけで、まだ結論は出ておらず、調査は進行中だとした。
別の写真はエンジンのカバーが外れてしまっている様子を示している。
損傷したエンジン。
National Transportation Safety Board
機体の損傷の写真も公開し、飛行に影響がない部分だと説明した。
機体も一部損傷している。
National Transportation Safety Board
飛行機は229人の乗客と10人の乗組員が搭乗していた。 負傷者は報告されていない。
飛行中に撮影されたビデオ映像によると、壊れたエンジンは燃えていた。また、空港近くに落下した飛行機の破片の写真もある。
故障したエンジンの破片は、コロラド州ブルームフィールドに落下した。
Michael Ciaglo/Getty Images
NTSBは、現在、飛行機のボイスレコーダーとフライトレコーダーを分析していると述べた。このような事故でのNTSBの調査は通常1年以上かかる。
ユナイテッド航空は、事故機と同型のボーイング777、24機すべての使用を停止した。同社は同じエンジンを搭載した航空機を28機を保有している。同型機を運行している他の航空会社、大韓航空、アシアナ航空、日本航空、全日本空輸もボーイング777の運用を停止している。
ボーイングは航空各社の措置を支持すると述べ、同型エンジンが付いているボーイング777の使用を中断するよう勧告した。同社によると、対象となる機体は世界で69機が運用されており、保有機数でいうとそれ以上だという。
アメリカ連邦航空局(FAA)の長官は21日、そのエンジンを搭載した飛行機の「即時検査または強化検査」を要求していると述べた。
ロイター通信は、プラット&ホイットニー社が規制当局が協議していると述べたと報じた。
[原文:New photos of the Boeing 777 engine that failed show where a blade snapped off inside]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)
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