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長期金利が2016年のマイナス金利政策導入後の高水準を更新した。前日の米国市場で長期金利が急上昇したことが背景。債券市場では日本銀行が金利上昇を止めに入るか注目されているが、午前10時10分の定例の金融調節ではオペの通知がなかったのを受けて、長期国債先物などに売り圧力が継続している。
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日銀は16年1月29日の金融政策決定会合でマイナス金利政策の導入を決定。それまで0.2%台で推移していた長期金利は急低下した。18年7月に長期金利の変動許容幅をそれまでのプラスマイナス0.1%の2倍に拡大した際、長期金利はマイナス金利導入後の高水準となる0.155%を付ける局面もあったが、過去2年間の高水準が今月に入るまで0.1%を超えることなかった。
麻生太郎財務相は閣議後会見で、長期金利や為替の安定のために財政の信任を保つことが大事だとしつつ、足元の金利上昇については「現時点で適切だ適切でないとコメントしない」と述べた。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニアマーケットエコノミストは「経済正常化による良い金利上昇という面から、リスク削減の加速による悪い金利上昇につながりつつある」と指摘。長期金利が変動許容幅上限の0.2%に近づけば「日銀から何らかのけん制があるはず」で、黒田東彦総裁がきょう予定される国会出席で何らかのメッセージを発するか注目だと述べた。
日銀は昨年12月の金融政策決定会合で、2%の物価目標を実現する観点から、3月会合をめどに「より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための点検を行う」と表明。市場では3月18、19日の会合で日銀が長期金利の変動幅をさらに拡大するとの観測が強まっていた。
SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは「ここ数日の長期金利の上昇スピードをトータルで考えると、日銀が臨時オペを実施してもおかしくない」としている。
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