勘定系システム「MINORI」のハードウェア部分で発生したシステム障害により、8月20日朝からみずほ銀行とみずほ信託銀行の店頭窓口で入出金や振り込みが一時できなくなっていた問題で、みずほフィナンシャルグループ(FG)は同日、緊急の会見を開き、MINORIと店舗の事務処理端末をつなぐシステムが故障していたと明らかにした。バックアップも機能しなかったといい、故障原因やバックアップが作動しなかった原因について「調査中」としている。
みずほ銀行の藤原弘治頭取は「故障箇所は特定できたが、詳細な原因は調査中」と説明。「ベンダーに協力してもらい、しっかりと原因を究明していきたい」とした。
みずほ銀は2月から3月にも複数回にわたってシステム障害を起こしており、6月に再発防止策を発表している。これについて報道陣からは、再発防止策が生かされていなかったのではないかという指摘が出た。藤原頭取は「再発防止が十分なものか見直す必要がある。次に生かして、いい銀行にしていきたい」と話した。
同行は19日午後9時ごろにシステム障害を検知。事実確認と影響範囲を調査したものの、翌日の開店時間までに改修が間に合わず、一部の利用者に影響が出ていた。障害は20日正午ごろに全面復旧している。
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