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政府は15日、追加経済対策を受けた2020年度第3次補正予算案を閣議決定した。一般会計の歳出の追加額は21.8兆円で、税収減の穴埋めを含め新規国債22.4兆円を追加発行する。
既定経費の減額分などを差し引いた歳出額は15.4兆円で、20年度の一般会計予算案の歳出総額は175.7兆円と過去最高を更新した。新規国債発行額も112.6兆円と過去最高となり、公債依存度は64.1%に達する。
歳出増の内訳は、新型コロナウイルス感染症対策4.4兆円に加え、ポストコロナの構造転換支援11.7兆円、国土強靭(きょうじん)化など3.1兆円。7兆円近く残る予備費は5兆円に削減するなど、財源ねん出のため4.2兆円の既定経費を削減した。
政府は8日、事業規模73.6兆円、財政支出40兆円の経済対策を決定。このうち3次補正の一般会計で19.2兆円分の追加歳出を計上した。税収見通しは当初予算段階の63.5兆円から55.1兆円に引き下げた。財源不足に充てる新規国債の内訳は、赤字国債18.5兆円、建設国債3.9兆円。
麻生太郎財務相は15日の記者会見で、3次補正で「足元の財政が悪化するのは事実」とした上で、「財政の信認が損なわれないように経済再生と財政健全化の両立をしっかり進める」と述べた。来年通常国会での早期成立を図ることで成長力強化にもつながる経済対策を迅速に実行する考えを示した。
経済対策で実質GDPを3.6%程度押し上げ-事業規模は73.6兆円
3次補正に伴う国債発行計画の見直しでは、財政投融資の財源となる財投債を13.5兆円減らし、今年度の国債発行総額は2次補正時に比べ9.8兆円増に抑制した。総額は過去最高の263.1兆円。
国債発行総額の増加を抑制することで、入札を通じたカレンダーベース市中発行額は増額せず、2次補正時の212.3兆円に据え置く。翌年度に発行する予定の借換債を前倒しで発行する前倒し債を13.7兆円取り崩すことなどにより対応する。
主な追加予算項目 |
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(麻生財務相のコメントを加えて更新しました)
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