■携帯電話料金、後出しジャンケンの『起承転結』
総務省の武田良太総務大臣のハナ息の荒い、携帯電話料金値下げの要請に一番に答えたのがNTTドコモのプランで各社の動きが注目を浴びるようになった。
□NTTドコモの『起』
2020年12月3日、NTTドコモのデジタル・ネイティブをやたらと強調する『ahamo(アハモ)』を発表。
20GBデータ通信プランで、国内5分電話かけ放題、で価格は2,980円、税込みで3,278円で衝撃を与えた。
特徴は、申し込みはオンラインのみという、ドコモショップを経由しない初のサービスプランとなった。
□3,278円税込み 月額2,980円(税別、以下同)で20GBのデータ通信を利用 国内5分電話かけ放題 5G対応
□申し込みはオンラインのみ、各種割引や期間限定割引はなし
□追加のデータチャージはahamoが1GBあたり500円
□「店舗では契約できない」ネットのみ
□月額2,980円は楽天モバイルと同額
□20GBプランを発表したY!mobileとUQ mobileよりも安い
Y!mobileの「シンプル20」は月額4,480円、UQ mobileの「スマホプランV」は月額3,980円
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2012/17/news045.html
金額的には、楽天モバイルの2,980円と同額となり、各社セカンドブランドのY!mobile(「シンプル20」は月額4480円)とUQ mobile(「スマホプランV」は月額3980円)よりも安くなった。
□KDDIの後出しジャンケン『承』は2021年1月に持ち越し
2020年12月9日、ドコモの発表から1週間以内にKDDIが発表したプランは、『データMAX 5G with Amazonプライム』こちらのプランは後出しジャンケン価格でなかった…。
□データ容量の上限がなく、Amazon.co.jpの会員サービス「Amazonプライム」や映像サービス「TELASA」の利用料をセット
□1万285円(税込み)月額料金は9350円(税別)
□月間のデータ使用量が2GB以下の場合は自動で7870円に値下げする。
□通話料は30秒ごとに20円で、11日から提供する。
□テザリングや国際ローミングによるデータ使用には月間60GBの上限を設ける。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2012/09/news088.html
これらは最初から計画されていたプランだった…。
2020年12月15日、1月に正式発表をあきらかに…
「客に選んでもらえる競争力のある料金を届けていきたい。1月には正式に発表したい」と述べ、来月、新たな料金プランを発表する方針を明らかにしました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201215/k10012765321000.html
後出しジャンケンプランは2021年1月に返答するという。KDDIのプランは、NTTドコモとソフトバンクのプランを熟慮した上なので、メインブランドの値下げとUQモバイルのサブブランドでの打ち出し方が同等に変わってきそうだ。しかしながら携帯大手3社の寡占で慣れてしまっているので、冒険的な価格ではなく、NTTドコモ、ソフトバンク同等の税抜2,980円という価格で落ち着きそうだ。寡占3社が同じ価格、同じ品質で差別化しないことによってのビジネスモデルを構築してきたからだ。
しかし、同額のプランであれば、ソフトバンクの声明を聞いたうえで早く発表したほうが、良い。…それを1月にまでプラン発表延期ということは、KDDIがさらなる追い打ちをかける可能性もでてくる。
□ソフトバンクの『転』
2020年12月22日、ソフトバンクは、『LINE』連携の『SoftBank on LINE』というコンセプトで、ネットワーク品質はMVNOではなくソフトバンクが直接提供する。
□2021年3月より ※何日からは不明
□3,278円 月額2,980円(税別、以下同)で20GBのデータ通信
□LINEアプリがデータ容量を消費せずに使い放題となる。
□ソフトバンクと同等の品質 LINE MobileのMVNO品質ではなくなる
□通話は国内5分の通話がかけ放題となり、5分を超えた分は30秒あたり20円
□月額1,000円でプラスで国内電話はかけ放題
□新ブランドは、2021年3月に予定しているLINEとZホールディングスの経営統合を機に実現
□現在MVNOサービスとして提供しているLINEモバイルは、今後ソフトバンクの100%子会社化および吸収合併
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2012/22/news077.html
LINEの通信量がソフトバンクネットワークでデータは無制限となる。これはLINEユーザーにとってはメリットが大きい。ソフトバンクは、実質の傘下に、LINEとYahoo,PayPay,ZOZOなどがあり、スマートフォンのサービスでの囲い込み化が実現できる。
また、メインサービスの『メリハリ無制限』では4Gと5Gのプランが共通化され、月額6580円税込みで7,238円で、スマートフォンデータ利用が無制限に、デザリングは30GB制限となる。
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2012/22/news083.html
■戦国時代化する『後出しジャンケン』の『結』
そして、2021年度、KDDIの料金プランの発表を聞いた上での、4番手の座を狙う『楽天モバイル』や『MVNO』らの発表が1月〜2月にひしめきあうことになるだろう。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/
中でも、『楽天モバイル』の1年間無料期間のユーザーたちが、ごっそりと他社に奪われることを懸念し、さらなる投資を余儀なくされることだろう。
プランも大手3社を意識したプランなので、大手3社の2,980円の後出しジャンケンにどう対応するかが腕のみせどころだ。
2,980円をさらに毎月71%も安くすると…864円となる…。この価格はないとしても、
大手3社が同額、同品質、となったとすると、どのように差別化をはかるのかが『楽天モバイル』の使命でもある。第4の勢力が生まれることで競争は激化するのでここは『楽天モバイル』というよりも、社主としての三木谷氏の辣腕ぶりを発揮してもらいたいところだ。
そして、『格安スマホ』と呼ばれる、各種MVNO回線料金も低廉化しているのでMVNOのチャレンジングな価格が期待できそうだ。
実質、2021年の3月の『ahamo(アハモ)』が開始されるまで90日以上あるので、2021年の後出しジャンケンは激化すると思われる。
むしろ、それまでボクたちが、今できることは、現在の通信会社をMNPする前に見直せるプランがあるかどうかのチェックだ。
各社ともにMNPをしようとするといろんな制約があるのでそれを確認しておいて損はない。
また、各社MNPさせないように、解約ページを検索エンジンに掲載されないようにnoindexをソースコードに記述したりしているので、携帯電話会社のサービスの引っ越しに備えてMNPの予約番号を取得しておく練習をしておくべきだ。
予約ナンバーを取得しても実施しなければ料金もなにもかからない…。むしろ、引き止め工作でいろんなお得なプランが引き出せる可能性のほうが高いほどだ。
MNPのダイレクトな解約ページはこちらの記事で紹介している。
□【保存版!】検索しても見つからない?『MNP解約ページ』の謎? 携帯電話乗り換えページへかんたん案内
https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20201223-00213861/
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