
トルコで先週末、金融引き締めを進めてきた中央銀行の総裁が解任されたことを受け、週明け22日の外国為替市場ではトルコの通貨リラが売られ、先週末に比べて一時、10%を超える下落となりました。
トルコでは20日、エルドアン大統領が大統領令によって中央銀行のアーバル総裁を解任したことが明らかになりました。
アーバル前総裁は去年11月に就任して以降、インフレを抑えようと相次いで利上げを行い、今月には政策金利を19%にまで引き上げていました。
一方、エルドアン大統領は、解任の理由を説明していませんが、かねてから高金利は景気を冷やすと主張しており、政策金利の引き上げがアーバル前総裁の解任につながったとみられています。
エルドアン大統領が中央銀行の総裁を解任したのはこの2年間で3度目となります。
これを受けて、週明け22日の外国為替市場では利下げに転じるとの見方が急速に強まり、一時、1ドル=8リラ台前半まで値下がりし、先週末に比べて10%を超える下落となりました。
通貨リラをめぐっては3年前の2018年、アメリカとの関係悪化をきっかけに急落し、新興国の通貨安に波及しました。
市場関係者は「今回はトルコの国内事情によるものなので、ほかの金融市場に大きな混乱はみられない。ただ、リラの今後の値動きによっては影響が広がるリスクがあり、警戒が必要だ」と話しています。
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