半導体大手ルネサスエレクトロニクスの那珂工場(茨城県ひたちなか市)で起きた主力の生産棟の火災で、自動車各社は更なる減産に追い込まれそうだ。ルネサスが持つ半導体の在庫は少なく、代替生産も不透明な状況。「1カ月後」とした稼働再開が遅れる可能性もあり、自動車業界では悲観的なムードが漂う。
「影響は大変大きくなると危惧している」。ルネサスの柴田英利社長は21日の記者会見で、火災による操業停止が供給網に与える打撃に危機感を募らせた。
止まった生産ラインは、半導体の回路をつくる「前工程」と呼ばれる。2011年の東日本震災当時、ルネサスは前工程の工場を国内外12カ所に持っていた。だが業績不振によるリストラの結果、現在は7カ所。複数の工場で分散生産するBCP(事業継続計画)の前提が揺らいでいた。
災害に備えた在庫の積み増しも…
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
からの記事と詳細
https://ift.tt/318xfXQ
ビジネス
Bagikan Berita Ini
0 Response to "ルネサス火災「呪われているよう」 在庫消費した矢先 - 朝日新聞デジタル"
コメントを投稿