
自動車部品メーカーの曙ブレーキ工業で、製造したブレーキ部品の検査データが改ざんされるなどの不正が行われていたことが明らかになりました。いずれも製品の性能に問題はないとしていますが、不正は11万件にのぼるということです。
曙ブレーキ工業によりますと、前の経営陣だった2018年6月、山形県の工場で製造したブレーキ部品の一部で検査データが改ざんされるなどの不正が発覚しました。
その後、国内すべての工場を調査したところ、山形県、福島県、さいたま市、岡山県の4つの工場で製造したブレーキ部品の検査で▼耐久性などに関する数値を改ざんしたり、▼過去のデータを流用して検査をしたようにみせかけたりするなどの不正が11万4271件にのぼっていたということです。
不正はおよそ20年前から行われ、なかでも取引先の自動車メーカーと取り決めた基準に適合していなかったという事例は4931件にのぼったということです。
会社は、製品を納入した取引先の自動車メーカー10社からはこれまで不具合に関する報告は受けていないとしています。
また、検査に不正があった製品を改めて評価した結果、性能に問題はないとしていて、「自動車メーカーからもリコールにはならないという連絡を受けた」と説明しています。
曙ブレーキ工業では子会社ではなく本社で検査データの確認をするなどの再発防止策を徹底するとしています。
宮地康弘社長はオンラインの会見で「ブレーキという安全の根幹に関わる製品を提供する製造業として決して起こしてはいけないことです。多大なるご心配とご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と陳謝しました。
トヨタ自動車、日産自動車、ホンダなど国内の大手自動車メーカーのほか、アメリカのGM=ゼネラルモーターズやドイツのフォルクスワーゲンなどの海外メーカーとも取り引きがあります。
とりわけ「ディスクブレーキパッド」という、ブレーキの主要部品は、おととしの時点で国内のシェアが36%とトップクラスとなっています。
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